スノードロップ
「ママ病院にいるの」


そう言うと公園の背後に
建っている
病院を指差した。



「もっ戻らなきゃ。
お母さん心配してるよ?」


「戻りたくない…」


寂しそうな表情で首を
横に振りながら答える
女の子。



「でも……」


どうしよう―…
困ったな…


絶対この子のお母さん
探してるはずだし…



「お姉ちゃんが一緒に
着いて行くから
お母さんの所行こ?ねっ?」


「やぁ~~だぁ~~」


泣きそうな顔で
足をバタバタさせている。



「わっわかった。うーん…
どうしてお母さんのとこ
行きたくないのかな?」


女の子が泣かないように
まず理由を聞いてみる。



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