スノードロップ
すると女の子はバタバタ
させていた足を止め
うつむいて黙り込んだ。



「よかったらお姉ちゃんに
話してくれないかな?」


私は女の子の前に座り
顔を覗き込むように
話しかける。



「ママも…お医者さんも…
みんなキライ…」


小さな声でつぶやく
女の子。



「どっどうしてぇ?」



「ママは…お薬お薬
って言うし
お医者さんは痛い注射
するからぁ…」


「ー…うーん…。」


もし風邪かなにかで
この子が病気なら
尚更早く病院に連れ
戻さなきゃ…



私が黙っていたら
女の子がまた
話し始める。



「もぅずぅーと病院に
居るのいやだもん…」



ずっと??


ずっと…病院に居る…?



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