クラウピア 〜雲の上の国の物語〜
しばらく歩くと、大きな扉が現れた。
2人の門番が、その扉を開ける。
すると…
『はぁ…』
ため息というか、わからないが、口から息がもれる。
『ほっほっ。無事帰ってきたか。ナナ。』
『はい。父上様。』
声がする方…
部屋の中の玉座を見ると、全力で「私は王様だぞ」と主張をしている服を着た人が座っている。
どことなく、ナナと似ている。
やっぱ、ナナの親父さんなんだ。
『コウ様、こちらへ。』
執事クスノキが招き入れる。
俺はそれについていく。
自然とピンと背筋が伸びる。
『名はなんと申す?』
『コウ…西本康です。』
『ニシモト…が名前か?』
『いえ姓です。』
『では、名はコウか。珍しいな。姓を先に言うとは。』
『はい。』
まあ、たしかに。
アジアくらいだ。
姓を先に言うのは。
『頼みごとをする立場なのだが、こうした位置関係であることを詫びる。すまない。』
軽く頭を下げる。
俺は動揺して、とりあえず、頭を下げた。
『いえ、や、あの、頼みごととは?』
『ナナから聞いておらんか?』
王様はナナをちらっと見る。
『はい。』
『なら、わしが話す。端的に言うと、このクラウピアを救って欲しい。』
なんでだー
俺は今日この国に来て、
いきなり、そんなこと言われても、
できるわけがない。
2人の門番が、その扉を開ける。
すると…
『はぁ…』
ため息というか、わからないが、口から息がもれる。
『ほっほっ。無事帰ってきたか。ナナ。』
『はい。父上様。』
声がする方…
部屋の中の玉座を見ると、全力で「私は王様だぞ」と主張をしている服を着た人が座っている。
どことなく、ナナと似ている。
やっぱ、ナナの親父さんなんだ。
『コウ様、こちらへ。』
執事クスノキが招き入れる。
俺はそれについていく。
自然とピンと背筋が伸びる。
『名はなんと申す?』
『コウ…西本康です。』
『ニシモト…が名前か?』
『いえ姓です。』
『では、名はコウか。珍しいな。姓を先に言うとは。』
『はい。』
まあ、たしかに。
アジアくらいだ。
姓を先に言うのは。
『頼みごとをする立場なのだが、こうした位置関係であることを詫びる。すまない。』
軽く頭を下げる。
俺は動揺して、とりあえず、頭を下げた。
『いえ、や、あの、頼みごととは?』
『ナナから聞いておらんか?』
王様はナナをちらっと見る。
『はい。』
『なら、わしが話す。端的に言うと、このクラウピアを救って欲しい。』
なんでだー
俺は今日この国に来て、
いきなり、そんなこと言われても、
できるわけがない。