クラウピア 〜雲の上の国の物語〜
食堂に着いた。
たしかに料理が用意されてる。
無駄に長い机に。
『私たちはこっち。』
ナナが手を引いてくれる。
『あ、ああ。』
俺はそれについていく。
すると、小さい部屋がある。
『あそこはここで働いている人が食べる大食堂。で、ここは王族たちが食べる部屋。お父様も、時間があるときはここで食べるわ。』
『へー。』
『さ、食べましょうか。』
料理は、うん。
おいしそう。
雰囲気はイタリアンに似てるかな。
よく見ると、見たことないものばかり。
でも、まあ、大丈夫だろう。
『いただきます!』
一口食べると、料理の味がぱぁっと広がる。
『おいしい!!』
『当たり前よ。』
俺はナナの言葉を聞きながらも、夢中で食べ始めた。
なんか、不思議な味や懐かしい味も、いろいろ。
とにかく、おいしい。
その後、すぐ睡魔におそわれたので、お風呂に入り、寝た。
そして…
次の日…
『コウ!』
早朝にナナに起こされた。
辺りは、そろそろ明るくなりそうって感じ。
『はじめるわよ。』
『はやい…』
『私も付き合ってあげてるんだから、はやく!』
『わかったよ。』
俺もしぶしぶベッドから出て、双剣を持ち、立ち上がった。
『やるか。修行。』
自分に軽く気合いを入れるために、胸をたたく。
『よし!』
俺は部屋を出た。
第2章終了