Real Love...?






放課後になり、私は
校門で翔くんを待っていた。







するとある人が目に入った。





今はもう過去の人。

それは八木先輩だった。







目が合うと先輩が
こっちに向かって歩いてきた。





………………………………………

どうしよう………。

………………………………………







「そんな怖がんなよ。」



「えっ?」



「あの時は悪かったな。

春、俺のことまだ怒ってるか?」





私は首を横に振った。




「よかった。」




先輩と目が合うと
目を逸らせなくなった。







すると先輩の顔が近づくと
私はすぐに顔を背けた。






「ごめんなさい…。」








私が視線を逸らした先には
翔くんが立っていた。








「翔くんっ…。」






駆け寄ると私の体は
翔くんの体に引き寄せられた。





「春、大丈夫か?」






深く頷くと、翔くんは
先輩の方に近寄り
何か言ったみたいだった。






先輩は何も言わず
その場から立ち去っていった。












「春、本当に大丈夫か?」



「うん。
翔くん怒ってる?」




「怒ってないよ。

ただ、春があいつと
キスするかと思った。」




「えっ?」




「でも、春が顔を避けた時
何となくだけどホッとした。」




「する訳ないよ。

私には翔くんがいるから。」





そして私たちは
店へと向かった。




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