妖艶な月光と甘美なる熱い蜜
意識が夜空に吸い込まれて行く前に…
真空はどーん!という音を聞いた。
木の木と間で凄まじい光が一瞬炸裂した。
あまりにも唐突で衝撃的だった。
「え…!?」と慌ててベンチから立ち上がる。
ふらっとめまいがしたが何とか耐えた。
「な、なんだろ…あの変な音」
怪奇現象…?
まだそうやって冷静に分析できる頭があるんだとぼんやり感じた。
んん…と自分から声が漏れる。
だめだ、ふらつきが半端ない。