静かなる蒼き雷鳴(仮)
駄目だったのか。そう思いながら、クトロンはルーミナの方へ向かって歩き出した。
クトロンの脇を、タンカで運ばれていくキムンの口元には、勝利を確信していたように笑みがあった。
「残念だったなキムン殿。また機会もあるゆえ、存分に修練なされ。では、ルーミナ殿、裁定を」
クトロンがキムンに目をやりながら言い放った時、ルーミナと呼ばれたルー師範が力なく膝をつき崩れた。
クトロンの脇を、タンカで運ばれていくキムンの口元には、勝利を確信していたように笑みがあった。
「残念だったなキムン殿。また機会もあるゆえ、存分に修練なされ。では、ルーミナ殿、裁定を」
クトロンがキムンに目をやりながら言い放った時、ルーミナと呼ばれたルー師範が力なく膝をつき崩れた。