静かなる蒼き雷鳴(仮)
 駄目だったのか。そう思いながら、クトロンはルーミナの方へ向かって歩き出した。
 クトロンの脇を、タンカで運ばれていくキムンの口元には、勝利を確信していたように笑みがあった。
 「残念だったなキムン殿。また機会もあるゆえ、存分に修練なされ。では、ルーミナ殿、裁定を」
 クトロンがキムンに目をやりながら言い放った時、ルーミナと呼ばれたルー師範が力なく膝をつき崩れた。

< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop