君がいてくれるなら


「さすがに空いてますね。」

「そうだね。季節はずれだし?」


お正月には沢山の参列者で、ながーい列が出来る境内

受験シーズンも終わって、静けさに包まれてる。


砂利が敷き詰められ、深い自然の色に覆われた中心の参道

私と先輩は手を繋いだまま

大きな朱色の鳥居の下を静かに通り抜ける。


手を清めて2人並んで参拝をする。


お賽銭を投げ入れ、ガランゴロンと鈴を鳴らし祈る。




先輩とずっと仲良く居られますように・・・




今、自然に浮かんだ願いを私は神様に託した。




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