ワタシ
まだ黙ったままのリカにワタシはもう1度声を
かけた。
「ねぇ…リカ??…どぉしたのぉ??」
リカの暗すぎるオーラ
に圧倒されて、少し
焦りを感じた。
返事を待ってるワタシ
の後ろからは4人が覗
きこんでいる。
《なんかみんなも不思
議がりすぎだし。確か
に不思議だけど…。》
するとリカが思いっき
りワタシの腕を引き、
教室を出て、なぜだか
トイレに連れて行かれ
た。
「ちょッ…どぉし…」
「今日、修学旅行の班決めじゃん??つくしちゃんは私と同じ班だよね??」
リカはワタシの話を遮
ると早口で喋った。
《…このためにワタシ
をトイレまで引きずっ
て来たの!?》
「くじとかじゃなけれ
ば…その…つもりだけ
どぉ……。」
「だよね、だよね!!だよね……」
リカは自己暗示するよ
うにだよねと連発した。

この時、初めて見た
このリカの態度にワ
タシは焦りきってい
た。
だってこんなにふさ
ぎ込むような子だな
んて思いもしなかっ
たから。

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