ワタシ
それからタイミング
よくチャイムが鳴り
ワタシ達は教室へ戻
った。
すると、担任の岩田
先生に声をかけれた。
「あらッ!!名取さんがチャイム鳴っても教室にいないなんて珍しいわねぇ~。」
おばさんな岩田先生は
おばさんらしい話し方
をする。
慣れないから苦手だっ
たけど、そこまで苦に
ならない話し方をする
のがワタシは好き。
「ぁ~…まぁ…」
ちょっと不吉な原因を
話す気力はなく、流し
た。
そして席に着くなり、
リホが話しかけてきた。
「ねぇつくし!!何だったのぉ!?」
するとリホの後ろの席
のナルとくるみが席に
座ったまま身を乗り出
した。
《そりゃぁみんなも聞きたいよね、あんな不思議現象見たら。》
ワタシはトイレに連れ
て行かれてからのこと
をすべて話した。
話し終わるなり、4人
の間に漂う空気はなん
とも言えない温度を保
ちながらワタシ達を包
んでいた。
「へぇ…そぉなんだぁ…なんかさぁ、つくしリカに気をつけたほぉがいいかもよ!?」
ナルが言うと、くるみ
も口を開いた。
「なんか前々から思ってたんだけど…不思議だよね、リカって子。」
2人が議論するなか、
リホが沈黙を保ってい
るのに気がついた。
《どぉしたんだろぉ…話しちゃいけないことあったかな??》
.
< 23 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop