僕と私のカオスな夏休み

少女は白いセダンの後部座席に乗り込み、すぐに消えてしまった。

観光客だろうか。そうだとしても、珍しい来客だ。

この村に外から人がやって来たことは、僕の記憶では一度もない。

独り言を呟きながらの散歩も、毎日すれば流石に飽きる。

家に帰るなり自分の部屋に籠り、夕飯も食べずに眠りについた。

こんなド田舎で反抗期の少年ができる非行といえば、こんなことしかなかった。

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