チャット★ティチャー
俺が席に座ったまま、憂鬱な気持ちを抱えていると咲美が俺の席の隣の席に座った。

「剣道部、行きたくないの?」

咲美は心が読めるように、いつも俺の気持ちを読み取ってくる。

「・・そんなことないよ」

図星を突かれたのが、気恥ずかしく、ついつい強がりを言った。

「田中君がやりたいことなら、一生懸命やった方がきっといいと思うよ。」

それだけ言って、咲美は俺の机にそっと何かを置いて立ち去って行った。

机にあるものを拾いあげてみてみると、それは手作りのお守りだった。

お守りには「負けるな、がんばれ!」と書かれていた。

咲美はあまり縫物が得意ではないのだろう、所々ほつれていたり、縫い目がちぐはぐだったりした。

しかし、その不格好なお守りをもらえた事がなんだかとても嬉しく、俺を奮い立たせた。

「っしゃ!!」

「行くかっ!!」

俺は立ちあがり、道場へと駆けた。



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