☆メガネちゃんとモテ仔ちゃん☆

「はじめまして!矢野千恵里です。今日からよろしくお願いします」

小4の私はケイの家族とケイに丁寧に挨拶した。

小さい頃からお母さんのアシスタントやら担当やらいろんな大人が家によく来るもんだから私は大人慣れしていた。

家に来る大人達にお茶を出したり留守番をしているうちに私はしっかり者になっていた。

「まあまあなんて礼儀正しいの?それになんて可愛らしい」

ケイのお母さんは引っ越してきたばかりにも関わらずまるで知り合いのように私をほめちぎった。

可愛らしい?このお母さん目ェ腐ってんじゃないの?

四年生の私は苦笑いをしながら「ありがとうございます」とお辞儀した。
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