☆メガネちゃんとモテ仔ちゃん☆
「ほらケイも早く!も~ごめんなさいねぇ、この子挨拶苦手でぇ。ほら早く!」
「……よろしくお願いします」
ケイは小さな声で呟いた。
ブロロロッ……。
車の音がした。
「ただいまー、あれお客さんか?」
私のお父さんが帰って来たのだった。
「はじめまして。隣に越してきた小柴と申します。で、この子が息子のケイです」
「ああ、よろしくお願いします」
お父さんはケイのお母さんの馴れ馴れしさに少し引いてるようだ。
お父さんはしゃがんでケイの方を向いてにっこり笑って言った。
「はじめまして。うちの千恵里と同じくらいかな?千恵里をよろしくね」
ここまではすっごく雰囲気が良かったのに。
あのバカが余計なことを言ったから……。