無口な君と恋する理由。
「千里、そろそろ菜月ちゃんたち来るわよーっ」
「はぁーいっ」
すっかり、窓の外が暗くなった頃、私の家にパタパタと響く家族の足音。
菜月ちゃんというのは秋人くんのお母さんのこと。
私は急いで仕上げのトッピングを完成させ、
それをリビングにあるダイニングテーブルまで運ぶ。
ピンポーンッ。
「あ、来たみたいね。千里、出てくれる?」
「うんっ」
玄関のチャイムが鳴る音がして、慌てて玄関に向かう。
ガチャッと、急いでドアを開けると、
「ちぃーさとちゃんっ」
ガバッと、行き成り抱き付かれた。
こ、こんなことするのは、一人しか居ない・・・。
「菜月さんっ」
「・・・早く入ってよ」
私が声をあげると、秋人くんが菜月さんの腰を蹴る。