光を求めて...
「…ビックリするくらい田舎だよな…ここ…」
俺は路地に立って言った。
駄菓子屋を出てからずっと畑、たんぼの一本道。
ありえねーよ。
俺がいた都会に比べると。
そーいやぁ沖永に電話しなきゃな。
そう思い俺はポッケからケータイを取り出した。
《もしもし》
電話口から沖永の声が聞こえる。
「…俺。荘司だよ。」
《荘司!!!!?》
沖永は電話口で驚いたように思えた。
「おぅ。無事に着いた。」
俺が言うと沖永はそっか。と呟いた。
《じゃあ俺用事あるから電話切るわ。またな!》
ぶちっ…
電話は切られた。
俺は唖然とした。
沖永は…
ほんとに俺がいなくなって寂しいのか…??
電話口から聞こえた後ろの声。
それは…
《沖永〜荘司何かどうでもいいんやろ??早く勉強しようぜ!!》
そういう声だった。
俺は…
やっぱり生きてる意味…あんのかな…??