【短編】生チョコ

慎也

3学期になると私と優のコンビネーションは、さらに磨きがかかってきた。

ある日の部活前。体育館の隅っこで1年生たちが輪になっていた。

「チョコレート」という単語が耳に飛び込んできて、14日の話をしているのだとすぐに分かった。

同時に私の耳に飛び込んできたのは「慎也」という名前だった。
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