【短編】生チョコ
慎也は私の家から3軒隣りの道向かいに住んでいて、親同士の仲が良かったせいもあって、小さいころから私たちはよく遊んでいた。

1度だけデートしたことがある。電車に乗ってパルコに行った。

自分の服を選ぶのはなんとなく恥ずかしくて、慎也の服と雑貨を見てまわった。

「なんか髪ぼさってない?」

私よりトイレから出てくるのが遅かった慎也は、右の額を掻きながら照れていた。
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