☆オカマに恋した☆
「何かを思い詰めているような、そんな風に見えたから」



 まるで、京ちゃんは超能力者みたいだ。



この鏡が、私の心まで映るのかな。




「今まで、ショートにしたことある?」




「ないです」



 私はうつむき加減に言った。



「やっぱり女の勘、的中ね。



それじゃあ、失恋かしら?」




「違うんです」




「広ちゃんがいい男だから、心配なのね?」
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