Genius~守り人~
ただ怒りに身を任せ攻撃を放つ來奈

勢いは止まることを知らない




「氷、君の出番だよ。」

静かに口を開く。

「おう。」


「時間を稼ぐだけでいいから。」

「それだけかよ。」

「火乃來は保護、洋玄清洋は捕らえる。…生きたままだよ。」

「分かってる。俺はアイツに聞きたいことがあるからな。」

氷は腕を下ろし水の障壁を消す。


そして低い壁に足をかけフィールドに飛び出した。







― くそっ…どうやってこの状況から抜けるんだ…
列火のヤツ…


來奈の刃から逃れながらも考えを巡らせる。

しかしよい案も逃げる隙もない


しかも來奈の攻撃で足場は悪くなっていく

彼自身も傷だらけ

フィールドを駆け回っているため息も苦しい


ゴオオオォォ


僅かに動きが鈍った清洋を炎が襲う。

「グッ……」

炎を避けきれず足に受けその場に倒れ込む

― くそっ…




それを遠くで目にした來奈の顔に微かな笑みが浮かぶ。


『……逝け……』


そう口が動く


伸ばされた手から炎の龍が現れ清洋に向かう。












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