Genius~守り人~
『あと、逢わせたいヤツがいる。』

朱雀はそう言って目を閉じた。



すると今までハッキリとしていた彼女の姿が揺らぎ粒子になった。


そして再びそれらが一つになったとき、一羽の巨大な赤い鳥が姿を現した。


閉じられた瞼が開き來奈を見下ろす。


『…お前が新たな姿…………変わらないな………』

嘴が微かに動き低い声が響きわたる。


『…我は聖獣・朱雀……………正しくは魂といった形だが……
……ソナタ…名は……?』


「……來奈……」

『……そうか………
來奈…目を覚ませ……そして我が魂を覚醒させよ………』




それだけ言ってまた粒子化していく


そして空間を漂ったあと來奈の胸元の紋様に吸い込まれていった。









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