キミ色ヘブン
「ええええええ!?」

自分で自分の声にびっくりしてしまった。

「何だよ。いらないって言ったのお前じゃん。捨てろって泣き叫んだのお前じゃん」

「そうだけど。そうだけどさ!」

「だから、ない」

もう、ないの?本当にないの?どっかに取っておいてくれたりしてないの?

普通、教師なら『そんな事もあろうかと、捨てた振りしてしまって置いたのさ』とか……そういうのないの?

「マジで?」

「捨てたよ。描いた本人がいらねぇって言ってんのに後生大事に取っとく程俺は義理堅くもねぇし、善人でもねぇ。ついでにそんな場所もない。準備室は狭いんだからな」

「あんた善人越えて悪人じゃないの!」

「どこがだ、このバカ野郎」

そう言いながら島先生は口角を上げて余裕の顔をして。

そして弱りきっている私に容赦なく手榴弾を投げてつけてきた。
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