恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜



それから数時間後─



「ただいま〜!!」



あの電話のおかげか、だいぶやる気を出した俺は、さっさと仕事を終わらせて家に帰って来た。



「ぱぱ〜♪」



そんな俺を出迎えてくれたのは、笑顔で俺の方へと歩いてくる茉央だった。



そんな茉央を見て、俺はすぐに靴を脱ぎ捨てて、茉央を抱き上げた。



「ぱぱ〜、おっかぁ〜!」



茉央の言葉を聞いて、俺は瞬時に頭の中で変換…



あ…
茉央は俺に『お帰り』って言ってくれてるんだ。



「うん、ただいま。」



「た〜ま〜!」



俺の真似をして輝くような笑顔を浮かべる茉央。



本当…可愛いなぁ─



「…かーくん、ごめん!ちょっと手が離せなくって…!」



茉央の頭を撫でていると、希がキッチンから走ってきた。



そういえば…
いい匂いがする。










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