恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
看病
茉央と一緒にお昼ご飯を食べて、その片付けをしていた時─
♪〜♪〜♪〜…
ポケットに入っている携帯が、私の一番好きな音楽を奏で始めた。
この着信音は…
かーくんだ。
そう言えば、今は時間的に昼休みの頃だけど…
「もしもし?」
またサボリ癖が出てるのかと思い、私は呆れ気味に電話に出た。
すると…
『もしもし、希ちゃん?』
「えっ…?」
電話の向こうから聞こえる声は、かーくんではなかった。
『…あ、ごめん。俺、一真じゃなくて、藤崎 陽翔。今、電話大丈夫?』
藤崎先生…?
どうして…?
「はい…大丈夫、ですけど…どうしたんですか?」
まさか…
かーくんに何か?
『あぁ…実はさ、一真が…すげぇ熱出しちゃって。これ以上学校にいる訳にはいかないし、早退させるってことになったんだ。』
かーくんが…熱?