恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
かーくんはそう言って、私の頭を引き寄せ、優しく抱きしめた。
「………」
「強がるな。希は、そのままでいいの。俺は…そんなお前に惚れたんだから。」
そのままで…いい?
「ううん…ダメだよ。私…かーくんに甘えっぱなしだもん。だから……」
「それのどこが悪い?甘えていい。頼っていい。希には…昔、いっぱい我慢…させたから。」
かーくん…
優しすぎるよ─
「大丈夫だから…何も気にしないでいい。希…俺たちはもう、家族だろ?」
「…っ、うぅ…っ!」
「…ったく。変な遠慮なんてするな。わかった?」
私は返事の代わりに、かーくんにギュッと抱きついた。
「よしよし……」
それからしばらく、私はかーくんに頭を撫でられたり、抱きしめられたりしていた。