。゚+蜜月+゚。



「なぜ、泣く。何が悲しい。」




「・・・・すいません・・・・」




「お前は、俺のことだけ考えろ。欲など捨てろ。」




「はぃ。」




返事をしたミリアに、ディクスは唇を押し付けた。




初めて経験するキス。




「ン・・・・ゃっ・・・・」




「拒むな。」




そう言ってディクスは、さらに深くキスをした。




ミリアはよくわからない身体の震えと、激しいキスに堪えていた。




ディクスはミリアが震えているのも、わかっていた。




しかし、ミリアからの甘い香りが止まらなくしていた。




生気が溢れてくる感じがする。




このまま抱きたい衝動にかられる。




抱けば、こいつは死ぬ。




そう思いとどまって、ミリアから離れる。



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