秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


でも


先輩が遠くにいるなら、近づけばいい。


先輩が違う世界にいるなら、そこまで行けばいい。

ステージの上に、はい上がればいい。




あたしが

追いかけなきゃダメなんだ。



先輩に待ってもらうのは、カッコ悪すぎる。





「っ……行く!!
行きたい!!!」



あたしの返事に、口角を上げて笑った。




「よし。頑張ろうとしてる清嘉ちゃんにいいこと教えてやる。

会長は今、図書室にいる。」


「……え?」




図書室?

確か、文化祭には使われないはずなのに。




「ほら、告白くらいしてこい!!」


「ぇっ……それはっ…」




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