秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


あたしは先輩が好き


その気持ちにウソはつけないから。




「だから…みんなに認めてほしい…
みんなにバラしたり…しないでほしいの…」


「清嘉…」

「清嘉ちゃん…」

「中川…」



静まり返る教室で、みんなの優しい声が聞こえてくる。


涙を拭ってからみんなを見ると、誰一人イヤな顔をしていなくて

優しく穏やかな表情を向けてくれていた。




「みんな…」


「会長と清嘉ちゃんが付き合ってたのはびっくりだけど…」

「結構、てゆうかかなりお似合いだし?」

「会長は元々、目の保養だし?」

「せっかく仲良くなれた中川に、そんなひどいことしねぇよ。」




.
< 440 / 507 >

この作品をシェア

pagetop