秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
先に反らした下屋敷先輩の目をなおも見つめる。
「……生意気ね。
正々堂々と戦ったら、先に泣くのは間違いなくあなたよ?」
「それでも。
あたしは弥斗先輩を渡せません。」
言葉を濁さないあたしに、呆れたようにため息をついて
下屋敷先輩は出て行った。
「……………はぁぁ…」
た、大変だった…
本当は、めちゃくちゃ緊張してたんだよね…
迫力のある下屋敷先輩の目を見るだけで…気圧されそうだった。
それでも下屋敷先輩にまでキッパリ言えるようになったのは
今日、クラスのみんなに認めてもらえたからかな…?
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