秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


そしてかれこれ一時間。

まだ時間は早いけど、待ち合わせの場所に来た。


美央に結わいてもらった髪は、ゆるーく巻いて

可愛いお花の髪飾りをがついている。



……まぁまぁ、だよね?


眼鏡は外してコンタクトにしたし…

ちょっとでも、先輩に釣り合えれば……って、無理か…



そんな事実に悲しくなりながらも、まだ来ていない先輩を待った。


もしかしたら、あたしは騙されてて

先輩は来てくれないのかも。




そんな暗い考えが頭を過る。


だって、あたしみたいな地味でなんの取り柄もない女の子なんて…

いくら優しい先輩でもイヤだろうし。



……きっと、面白がってからかってただけなんだよ…




.
< 83 / 507 >

この作品をシェア

pagetop