秘密事は図書室で~甘い会長の罠~
本当がどうか分からない勝手な被害妄想に、泣きそうになって俯いたとき……
「………ぁ、いた。
お待たせ。」
「っあ…」
久しぶりに聞く、低めの声が頭上から響いてきた。
ゆっくり顔をあげると、そこにはかっこいい私服に身を包んだ先輩がいて
あたしに向かって微笑んでいた。
……来て、くれた…
「今日は眼鏡してないんだね。
…ごめん、待ったでしょ?」
「ぁっ、だ、大丈夫です!!
今来たばかりですから…///」
約1週間ぶりの神崎先輩。
すごく眩しいんです。
真昼の太陽が先輩を照らしていて、髪の毛すら輝いて見えます。
.