秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


話が合う


今のあたしには、とびきりの褒め言葉です。




「そうそう。
あの本の感想は?」


「ぁっ、えっと…」




カバンからこの前借りた本を出してパラパラと捲りだす先輩。


持ってきたんだぁ。




「まずは、あの出会うところとか……表現が可愛くて…」


「確かに。“君はまるで”…」


「「“空に浮かぶお星様のように眩しい”!!!」」



ばっちりハモって、笑い合う。


幸せ………




あたし、今なら死んでもいいです…



それからお昼近くまで、本の感想のほかにも

色々な話をした。


先輩は話し上手で聞き上手だから、喋っててすごく楽しいんだ。




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