距離は遠とし。


ミミが死んだ・・・?



「は?バカじゃねーの?」



そんなことある訳ないだろ。



「ミミちゃんの部屋から血が流れてて・・・ドアを開けたら・・

ミミちゃんが包丁で胸を刺してて・・・死んでたらしいの」




母さんは涙を流して話した。



あの痛いことが嫌いなミミだぞ?


注射さえ泣きそうなぐらい嫌いな奴だぞ?



そんなことできる訳ないだろ。



「嘘だよな?」


ミミだぞ?

昨日も一緒にサボって笑ってたんだぞ?



なんで・・・嘘だよな?


そうだよな・・・なぁ、ミミ?



「ツキっ」



俺は階段を駆け登っていた。


「ハァハァハァハァ」


ミミの部屋の前に立つ。



「ウッ・・・」


床を見ると血の跡があった。



今さっき飲んだ牛乳が逆流しそうになる。



これは誰の血?


誰の部屋?


誰の家?




――――――ミミ。



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