距離は遠とし。
コンコン
「ツキ・・・?」
コンコン
「入るよ?」
キィー
「あれ?・・・あの子いつもどこ行ってるのよ・・」
ここだよ・・・。
「ツキ・・・あなたは大丈夫なの?」
どうかな、ダメかもな・・・。
「なんで・・こう・・なっ・・ウッ・・・ウエッ・・・ヒック・・ミミちゃ・・ん・・ヒック・・ツキ」
母さんはいつも俺の部屋で泣く。
独り言を呟きながら、ミミを想い、俺のこれからを心配し、
いつも泣いている。
それを俺は俺の部屋の真上の屋根の上で聞いている。
ミミ・・・。
お前はなんで死んだんだよ・・・?
なんで俺をおいて行った?
ミミの最後を知る遺書はあった。
でも、なぜ死んだのか理由は書いていなかった。
自殺をしてごめん、
お父さんお母さん今までありがとう、
その2つを中心に遺書は書かれていた。