距離は遠とし。
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-ツキへ-
元気ですか?
ツキがこの遺書を
読むときには
ツキは何歳に
なってるかな?
その時には誰か
隣りにいるのかな?
そう考えたらやっぱり
悲しいな・・・。
ねぇ、ツキ?
ツキはあたしが
死んでから
少しは悲しんでくれた?
少しは泣いてくれた?
少しは寂しがってくれた?
もしかするとその反対で
笑っちゃうぐらい
あたしが死んで
嬉しがってるかな?
そうだったら泣けちゃうな。
あたしね、ツキが
大好きだったの。
"幼なじみ"として
じゃなくて
"好きな人"として
あたしはツキが
大好きだったよ。
だから、あたしは
"幼なじみ"として
ツキと接することが
少し辛かった。
でも、もし気持ちを伝えて
気まずくなったら嫌だから
告白することもできなかった。
ねぇ、ツキ・・・。
あたしはツキと"他人"
だったら良かったって
思うときがあったよ。
"他人"なら気持ちを
伝えたのに・・・って。
"幼なじみ"は"他人"より
辛い距離だったよ。
"幼なじみ"って"他人"より
距離が遠いんだよ。
ツキは知ってたかな?
でもね・・・そう思っても
あたしはツキと"幼なじみ"で
良かったってちゃんと
思ってるよ?
だってずっとツキと
一緒にいれたから。
ツキはきっとあたしを
"幼なじみ"として
見てたかもしれないけど
あたしは好きな人と
いれて幸せだったよ。
ツキ、今までありがとう。
あなたの幸せを心から
願っています。
-ミミより-
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