あの雨の日、きみの想いに涙した。
「ねえ、由希ってひとり暮らしなんでしょ?お金とかどうしてるの?」
いつもそう。女はヤった途端に俺の領域に踏み込もうとする。
最初は恥じらいを見せつつ誘ってきても、行為が終われば俺との距離が縮まったと勘違いしている。
俺は相変わらず無関心、無表情で4限目の終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に腰を上げた。そして……。
「金なんかないよ。だから暇潰しにこんなくだらないことやってんじゃん」
そう女に言い放って屋上をあとにした。