7日間の恋の魔法
「さくら、送ってく。」


有無を言わせないその表情にコクリと頷いてしまう。



外はすでに真っ暗で街灯の光だけが道を照らしていた。


「なぁ、さくら。この前言ったこと覚えてるか?」


「この前…?」


「あぁ、俺がさくらを好きだって言ったこと。」






あの日の記憶が蘇る。


『―――……だから、俺が一方的にさくらに惚れてんの。さくらが俺を好きなんじゃなくて俺がさくらを好きなわけ。』






「あれ本気だから。」


「……違うよ。その気持ちは本物じゃない、明日になれば全部なくなっちゃうんだから。」


「お前もしかしてこのこといってるわけ?」


大きなため息をついて、晃は鞄から何かを取り出す。



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