7日間の恋の魔法
「へ?それ……。どうして?」


晃が鞄から取り出したのはピンクのボトル。まだ使われていない惚れ薬だった。


「あのとき確かに飲んだよね?」


「あぁ、飲んだ。」


「ならなんでここにあるの?」


「……俺も買ったんだ。ばあさんから。

俺はあの薬を飲む前日にこの薬をばあさんから買った。だから薬の存在を知ってたし、お前が先輩に飲ませようとしてて正直焦った。俺はずっとお前のことを想ってたからどうしてもそれを止めたかった。だからお前から無理やり奪って飲んだんだ。」


「それ…本当の話?」


「嘘言ってどーすんだよ。

――…さくら、もう1度言う。俺はさくらのことが好きだ。お前の気持ちを聞きたい。」


あまりの嬉しさに自然と涙がこぼれる。


「……ぅッ……あたしも……っ…………晃が好き……。わっ!」


好きと言った瞬間フワッっと抱き寄せられた。


見つめ合い、互いの気持ちを確かめ合うように何度も甘いキスをした。


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