冷徹な傷



「雪村、もう退院したんじゃなかったのかしら…
今はリハビリに励んでるって聞いたわよ」


「フフ…情報が早いなぁ
そうだよ、ただこの病院には忘れものをしただけ」


「あら、そう」


「君は…
何故そこの病室から出てきたんだい?」











そう問われた桜華は良いことを思いついた。






そして、ニヤリと笑みを溢し、















「私の大切な人が
自殺を図ったの。」

















「…え?」














桜華は最初から最後まで説明した。








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