好き!嫌い!好き?
そんな優美の声も気にせずあたしは走る。
階段を駆け降りる。
ドンッ
『キャッ』
『わっ』
何かにぶつかった。
…壁?じゃないよね。
…痛いけど…痛くない…
これは何?
「君…大丈夫?」
「はっ…はい」
あれっ…?この声は…もしかして…
聞き覚えのあるその声。
ゆっくりと顔をあげるとそこにいたのはやっぱり大樹先輩で。
「大…樹先輩…??」
「あれっ?もしかして昨日の…」
「…はい。昨日は本当にありがとうございました」
「平気だってあんなの…。それはいいけど…廊下は走るなよ?危ないし、もし、ぶつかったのが俺じゃなかったらどうなってたかわからないよ?」
「…気をつけます」
「じゃあ俺はそろそろ行くね」
そう言って先輩は廊下をゆっくりと歩いて行った。
「桃花」
「……」
「桃花ぁー?」
「……」
「桃花っっ!!」
「…へっ!?」
優美の声で我にかえるあたし。
あたしはぼーっと立ち尽くしていたようだ。
「…へっ!?じゃないよ…。…ねぇ、さっき大樹先輩と話してたでしょ?なに話したの?教えて!」
「やっ…別にそんな大した内容じゃないし…」
「良いじゃん。教えてよ!昨日のこともね」
「ここで?今?そろそろ時間やばいと思うよ?授業遅れちゃう」
「うーん…それもそうだね。じゃあ放課後、教室でね!」
「……うん…」
「絶対だよ!!…じゃ、教室戻ろっか」
「うん……」
なんでそんなに知りたがるのかなぁ…。
別に…知らなくても良いのに…。
そんなに重要なことでもないのに…。
「はぁ…」
優美に聞こえないよう小さく溜め息をつく。
なんか憂鬱。
やだな…放課後にならないでほしい。
でも、やだって思ってる時ほど、時間が流れるのは早いんだよね…。
なんでかは知らないけど…。さすがに…。
階段を駆け降りる。
ドンッ
『キャッ』
『わっ』
何かにぶつかった。
…壁?じゃないよね。
…痛いけど…痛くない…
これは何?
「君…大丈夫?」
「はっ…はい」
あれっ…?この声は…もしかして…
聞き覚えのあるその声。
ゆっくりと顔をあげるとそこにいたのはやっぱり大樹先輩で。
「大…樹先輩…??」
「あれっ?もしかして昨日の…」
「…はい。昨日は本当にありがとうございました」
「平気だってあんなの…。それはいいけど…廊下は走るなよ?危ないし、もし、ぶつかったのが俺じゃなかったらどうなってたかわからないよ?」
「…気をつけます」
「じゃあ俺はそろそろ行くね」
そう言って先輩は廊下をゆっくりと歩いて行った。
「桃花」
「……」
「桃花ぁー?」
「……」
「桃花っっ!!」
「…へっ!?」
優美の声で我にかえるあたし。
あたしはぼーっと立ち尽くしていたようだ。
「…へっ!?じゃないよ…。…ねぇ、さっき大樹先輩と話してたでしょ?なに話したの?教えて!」
「やっ…別にそんな大した内容じゃないし…」
「良いじゃん。教えてよ!昨日のこともね」
「ここで?今?そろそろ時間やばいと思うよ?授業遅れちゃう」
「うーん…それもそうだね。じゃあ放課後、教室でね!」
「……うん…」
「絶対だよ!!…じゃ、教室戻ろっか」
「うん……」
なんでそんなに知りたがるのかなぁ…。
別に…知らなくても良いのに…。
そんなに重要なことでもないのに…。
「はぁ…」
優美に聞こえないよう小さく溜め息をつく。
なんか憂鬱。
やだな…放課後にならないでほしい。
でも、やだって思ってる時ほど、時間が流れるのは早いんだよね…。
なんでかは知らないけど…。さすがに…。