Genesis of Noah
捨てられたものを持ち帰ることは、今のところ法律によって取締りがある訳ではない。
そのため、ロイの行動は黙認されている。
ただし、捨てることができるのは認可を受けた業者だけだ。
でなければ、犯罪の温床となることは間違いない。
そのため、この場所は二十四時間監視が巡回し、夜になると入り口を封鎖するのだが、そのセキュリティも掻い潜って罪を犯す者もいる。
そういった輩に出会ったら、無事では済まない。
「早いところ、こいつを掘り起こさないとな……」
苦い顔をしてロイは呟く。
「しょうがねぇ、手伝うか。」
ヴェアニーの声をきっかけに、五人は一斉に動き出した。
スコップ代わりに転がっている棒を拾い穴を覗き込むと、四角い箱の半分くらいが見えていた。
「中には何が入ってるの?」
レイラが尋ねると、ロイは首を振った。
「まだ分からない。
でもこの箱は、相当に古いものだと思う。
何百年も前の代物だよ。」
ロイの言葉は、残りの四人の期待を一気に高まらせた。