センセイ


そこまで話すと、雑談を楽しんでた女の子たちは担任に見つかって

一言の注意を受けると、そのまま何事もなくホームルームは終わった。





ザワザワザワ——…



チャイムとともに、勢いよく教室を出て行ったたくさんの後ろ姿。

楽しみにしてた夏休み。

私はなんとなくそこを動けなくて、あの子たちの話を気にしながら、ボーっとしばらくの時間を過ごしてた。



アルバイトが見つかったくらいじゃ、センセイに会えないのか……。

じゃあどんなことをしたら、センセイは私を指導してくれるんだろう。

どんな問題を起こせば、1対1で向き合ってくれるんだろう。





< 13 / 50 >

この作品をシェア

pagetop