センセイ




夏の出来事は、まぼろし?

不真面目だった行動が、不思議と透き通って見えてくる。



肌に残った感覚は、いつまでもその熱さをよみがえらせて。

形のなかった想いは、いつしか現実のものになっていくんだろう。



また出逢った時に、今度はすれ違うことのないように。

その想いが、確実にその心まで届くように。



少しずつ、少しずつ、膨らんで。

少しずつ、少しずつ、近づいて。











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