君と手を繋いで
「ほんと、出来過ぎる男って罪だねー。ほら、今だってお前見に来てる奴いるし。」
ほら。と言われ指を指された方向を見てみると、
廊下で数人の女子がこちらを見て頬を赤らめていた。
その女子たちに流星がニッコリ笑い軽く手を振ると、キャーという叫び声があがる。
「……お前もな。てか、そういうのやめろよ。」
「え、何がぁ?」
「…もういい。」
「あ、てかもうこんな時間じゃん!!じゃ、俺は先行くけど、早く部室来いよ!!じゃないと先輩にしばかれんぞ!!」
自分の腕時計を見た後、流星は焦ったように教室を出て行った。
そして、廊下にいた女子たちに再びニッコリ笑いながらじゃーねと言い走り去って行く。
……懲りねーなあいつ。
溜息を吐き、窓から部室へ走りながら向かっている流星を見る。