君と手を繋いで
「俺は悪かねーよ。いつまでも寝ているお前を心優しい俺がわざわざ起こしてあげたんだから。」
俺は、舌打ちをして髪を片手でぐしゃぐしゃにする。
自分で言うのも俺は相当寝起きは機嫌が悪い。
「お前忘れてるかもしれないけど、大会が近いんだぞ!!こんなところで寝ている場合じゃねーぞ」
「……俺は別に試合に出れなくてもいいし」
「まだそんなこと言ってんのか?」
呆れたとでも言うように溜息を付きながら言う。
「運動出来れば俺はそれでいいんだよ。」
今の部活に入部したのだって、流星がサッカー部に入部すると言ったから。
別に運動が出来るなら、何部でもよかった。
「そんなこと言っておきながら、ちゃっかりキャプテンなんかしちゃってるもんなーお前。」
そう。俺は今、キャプテンをしている。だが、俺達はまだ一年なので、全体のキャプテンというわけではなくて、あくまで一年の中の中心人物てことだ。
なんで俺がキャプテンとかそんなめんどくせーことしなきゃなんないのかわからないが、しろと言われたので、やるしかない。ま、でも練習には気が向く時しか行かないけど。