空を想う


〜詩side


「行ってくるね…。」



そう言った空は小さく微笑んで教室を出ていった



「詩ちゃんっ!」



空が出ていってすぐ翔くんが入ってきた



「どうしたの??」



「空はっ!?」



やっぱり空のこどだ…



「空ならさっき出ていきました…。」



「さっき女の子達の話し聞いちゃって…。詩ちゃんなんか知ってる?」



翔くんの真剣な顔を見てたら言わなくちゃっ!て思った。



「実は…2ヶ月くらい前から女の子達から呼び出しされてて…それで空は…」



もう涙で自分が何を言ってるのかさえもわからなくなっていた…



それでも翔くんは“わかった”の一言だけ言った



しばらくして私が泣き止んだころに空が帰ってきた



「翔っ??」

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