princess~私の宝物~
あっ。
そこには利香が立っていた。パジャマ姿。顔には血気がなくて、うつむいていた。
利香は私の顔を見るとゆかに崩れ落ちて、今までのチカラが全部無くなったように泣いた。
「うわぁ~~ん」
「利香・・・・」
何だか私も泣きたくなったけど、涙を必死にこらえた。
何も言えず、私達は家の中に入った。
利香は変わらず泣いている。
「利香・・・。何があったの?教えて・・・?」
「グスン。あのね・・」
濁声で利香が言った。
離婚する前の日。
お母さんとお父さんが大喧嘩をした。
それでお父さんがお母さんに、思いっきりガラスの花瓶を投げた。
お母さんは大怪我。利香には何事もなかった。そして離婚して、お父さんは他の地方に引越しして、利香とお母さんがココに残ったらしい。
お母さんは今入院中。利香はお母さんのお見舞いに行きながら、一人で家にいたらしい。
「大丈夫・・・。大丈夫・・・。大丈夫」
利香はずっと涙を流しながらこの言葉を言った。
離婚して親が離れて、悲しくないわけがない。
利香のココロの悲しさは誰にも気付かれないまま、ずっとずっと、大きくなっていたんだ。
私が利香のところへ行ってあげてなかったら、利香はずっと孤独だったはず。
私は利香をギュっと抱きしめた。
言葉なんていらない。
悲しさを包みこむように私は精一杯の「愛」で利香を抱きしめた。
そこには利香が立っていた。パジャマ姿。顔には血気がなくて、うつむいていた。
利香は私の顔を見るとゆかに崩れ落ちて、今までのチカラが全部無くなったように泣いた。
「うわぁ~~ん」
「利香・・・・」
何だか私も泣きたくなったけど、涙を必死にこらえた。
何も言えず、私達は家の中に入った。
利香は変わらず泣いている。
「利香・・・。何があったの?教えて・・・?」
「グスン。あのね・・」
濁声で利香が言った。
離婚する前の日。
お母さんとお父さんが大喧嘩をした。
それでお父さんがお母さんに、思いっきりガラスの花瓶を投げた。
お母さんは大怪我。利香には何事もなかった。そして離婚して、お父さんは他の地方に引越しして、利香とお母さんがココに残ったらしい。
お母さんは今入院中。利香はお母さんのお見舞いに行きながら、一人で家にいたらしい。
「大丈夫・・・。大丈夫・・・。大丈夫」
利香はずっと涙を流しながらこの言葉を言った。
離婚して親が離れて、悲しくないわけがない。
利香のココロの悲しさは誰にも気付かれないまま、ずっとずっと、大きくなっていたんだ。
私が利香のところへ行ってあげてなかったら、利香はずっと孤独だったはず。
私は利香をギュっと抱きしめた。
言葉なんていらない。
悲しさを包みこむように私は精一杯の「愛」で利香を抱きしめた。