???
「…な…何だこれ?」
 普段、何事にも動じない千秋が言った。

「ん?『七色のいちご味のコンドーム。しかも水に溶ける!』…何だべ、こったら物が賞品が?」
 将太郎が、それを見て言った。


「何だよこの賞品。『スーパーアイドル袴田のパンティ切れ端?』…只の一センチの切れ端じゃねえか!」

「『ビートた〇し、フラ〇デー襲撃事件の時の軍団メンバーが持っていた、バット』、って…只の古びたバットだろ!…買い出し係り誰だよ?」

 焼肉祭り会場はビンゴゲームの賞品を巡って、騒然となる。


「何なんですの?『織田信長も愛刀とした、“白虎刀”。しかも超合金製!』って?」
 紫織もビンゴゲームで手に入れた賞品を訝しげに見つめる。


「そうか。俺の宝物は、紫織の手に渡ったか。…皆喜んでいるな。」
 その人々の様子を貴ボンが感慨深げに見つめていた。

「ちよっと、貴ボン!賞品どうなったのよ。買ってきた物と違うじゃない!」
 その騒然とする場を目のあたりにし、京子が貴ボンに喰い寄る。

「馬鹿だな、京子。あれは俺の人生の大切な宝物だぞ。」
 貴ボンは優しく京子に囁く。

 パシッ!京子のビンタが貴ボンの頬に入れられた。

「もう、知らない!」
 京子が貴ボンに吐きすて、駆け出して行った。
「き…京子!…どうして?」
 貴ボンは手で頬を押さえ、京子の後ろ姿を眺めた。
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