ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「家さえ分かれば、大丈夫です」
「本当に?1人じゃ大変よ」
「行かせて下さい。あたしに」
心配そうな顔をした先生だったけど、あまりにも真剣にあたしが言うもんだから、
「分かったわ。気をつけるのよ?」
そう言って、職員室に地図をもらいに行った。
人任せにはしたくなくて。
バカで子供で、熱出したのも自業自得だけど。
それでもあたしにとっては、たった1人の特別な存在だから。
“―――シャーッ”
?!
いきなり背後のカーテンが開き、驚いて振り返る。
だ、誰かいたんだ?!
「…って、安藤?!」
なに放課後に、保健室で寝てんだコイツ!!