ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
「なんかうるさいと思ったら…大変そうですね」
「そう思うなら手伝う?」
眠そうにあくびなんかしてる安藤。
だいたいコイツ、部活とかしてなかったわけ?
好青年だと思い込んでた時は、絶対部活してるって感じだったけど。
「やですよ」
「言うと思った」
当たり前の返事だった。
ワンと安藤は犬猿の仲だし。
「アンタ、部活は?」
「今日は休みです」
…あ、部活はしてるんだ。
今となっては意外。(←失礼)
「鮎沢さんっ、これ地図!」
その時、保健室の先生が紙切れを持って戻ってきた。
「ありがとうございます」
「あれ、安藤くんが手伝ってくれるの?」
あたしの奥にいた安藤に気づいた先生が、視線をそちらにずらして言った。